東急バス初の新百合ヶ丘駅乗り入れ
小田急小田原線・多摩線新百合ヶ丘駅と東急田園都市線あざみ野駅を結ぶ路線。全時間帯に運行されている新23系統・新百合ヶ丘駅~あざみ野駅と、朝ラッシュ時のみの新21系統・新百合ヶ丘駅~嶮山スポーツガーデンの2系統が運行されていますが、1989年4月10日に開設された時は、新21系統のみの運行となっていました。新23系統の運行開始は1991年6月16日で、東急バスの新百合ヶ丘駅乗り入れ、小田急バスのあざみ野駅乗り入れに、両者とも抵抗があったようで新23系統の開設は遅れていたようです。
常にロング車が走るワケ
新23系統が結ぶ新百合ヶ丘駅・あざみ野駅は、どちらも複数路線が乗り入れるターミナル駅であり、また鉄道を使うと遠回りになることから、全線乗り通す乗客も多いです。さらに、王禅寺・すすき野などの住宅街を経由し、桐蔭学園の学生も利用するため、慢性的に混雑している路線です。そのため、東急バス運行便では基本的に長尺車を投入し、積み残しの無いよう努力が行われています。しかしながら、共同運行の制約もあるようで、運行開始からほとんど増発は行われていません。
今も運行される新21系統
駅と駅を結ぶ路線では無いため、現在では平日・土曜の朝ラッシュ時のみの運行となってしまった新21系統ですが、嶮山スポーツガーデン→新百合ヶ丘駅間の始発便、桐蔭学園の学生輸送の役割を担っています。嶮山スポーツガーデンでは、黒須田みすず線が使用している嶮山折返所で折り返しを行っています。そのため、新21専用の嶮山スポーツガーデン停留所も用意されています。
運行本数は日中だと20分間隔、所要時間は30分弱となっています。電車を使うと時間も料金も大幅に掛かるので、新百合ヶ丘から田園都市線方面に抜けるためにはオススメの路線です。